15Mar
最近、何かとその効果を見聞きすることの多い緑茶。
その効果を期待して、さらにハマっていらっしゃる方もいるかと思います。
でも、飲み過ぎは結構危険!
というわけで、ここでは緑茶の効能と副作用について、あなたにお伝えしていきますね。
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目次
すごいぞ!緑茶パワー!:健康・美容効果について
1.美肌効果
女性にとって永遠の課題・美肌。
そのカギを握るのが、ビタミンC。
シミやそばかすの原因であるメラニン色素が皮膚に沈着するのを防いだり、肌のハリや弾力を保つはたらきがあります。
なので、女性にとっては欠かすことのできない栄養素なのですが、緑茶にはそんなビタミンCが豊富に存在。
(参考:100mlあたりのビタミンC含有量:煎茶:6mg、玉露:19mg)
しかも、緑茶に含まれるビタミンCは、熱に強く80℃でも壊れないので、熱いお湯を入れても、ビタミンC補給源としては有効。
成人女子の1日あたりの推奨摂取量が100mgですから、玉露を1杯(150ml)飲むだけで、およそ4分の1をカバーすることができます。
これに加え、無視できないのがβ-カロテン。
強力な抗酸化力を持ち、必要量に応じてビタミンAに変換されるという栄養素で、皮膚の粘膜や肌の健康を保つ上で、欠かすことのできない存在なのですが、緑茶にはこの成分も豊富に存在。
成人女子の1日あたりの推奨摂取量が0.54mgに対し、煎茶の茶葉100gには13000μg(13mg)ものβ-カロテンが含まれているので、これを利用しない点はありません。
残念ながら、β―カロテンは脂溶性のビタミンなので、水には溶けださず、普通の淹れ方では摂ることができないのですが、茶葉そのままを食べるような方法をとれば摂取可能。
最近は茶葉を使ったクッキーやケーキなどのレシピも、「クックパッド」などのレシピサイトにて紹介されているので、興味のある方、是非チャレンジしてみてください。
2. お通じの改善
美容にも健康にも悪影響を及ぼす女子の大敵・便秘。
かく言う私も、これに悩まされて30+X年。
何とか解放されたいものですが(泣)、実は緑茶はそんな便秘の解消のために、実にいい仕事をしてくれるのです。
そのカギを握るのが、ポリフェノールの一種であるカテキン。
便秘で弱った悪玉菌優勢の腸内環境を、善玉菌優勢の腸内環境に好転。
しかも、カテキンには殺菌作用があるのですが、攻撃するのは悪玉菌のみ。
結果として、善玉菌を自然に増やしてくれる実にうれしい成分なのです。
で、肝心の摂取量に関してなのですが、目的に応じて異なるのだとか。
美容・健康など抗酸化効果を期待したいのであれば、200~300mg/日、ダイエットや生活習慣病予防の効果を期待したいのであれば、300~400mg/日が目安。
その際、あくまで飲み過ぎには注意してください(理由は後ほどお伝えします)。
3. ダイエットにおススメ
疲れると、つい欲しくなる甘い物。
しかし、甘い物には大量の炭水化物が含まれています。
炭水化物は、通常胃や小腸でブドウ糖に分解され、血管内に流入。
これが「血糖値が上がる」という現象ですが、この時すい臓からインスリンが分泌され、ブドウ糖を必要に応じて、筋肉や脳、肝臓に送ってくれます。
・・・と、ここまではいいのですが、問題は、炭水化物がたくさん含まれているものを食べ、急激に血糖値が上がった場合。
そうすると、インスリンが過剰に分泌。
インスリンには、脂肪の合成を高め、脂肪の分解を抑える働きがあるので、体は脂肪を蓄わえやすい状態になってしまいます。
なので、ダイエットのためには、血糖値が急激に上がるような事態は避けなくてはならないわけですが、緑茶のカテキンには、小腸で炭水化物をブドウ糖に分解する酵素の働きを邪魔する働きがアリ。
そのため、炭水化物がたくさん含まれた甘い物を食べるときでも、緑茶を一緒に飲めば一気に血糖値が上がることがなくなります。
で、肝心の摂取量ですが、2番で書いたようにダイエット効果を期待するなら、1日に300mg~400mgが目安。
量を摂れば効果が上がる!というものではないし、あくまで太るのを防いでくれるだけなので、摂り過ぎ、頼り過ぎにはくれぐれも注意しましょう。
ここまで、緑茶の良い面についてお伝えしてきたけれど、実のところ緑茶は飲み過ぎると副作用の危険もアリ。
それを知った上で摂って欲しいので、ここからはその副作用についてお伝えしていきますね。
知らないと危険!緑茶の副作用
1.貧血の原因に
緑茶の魅力の一つでもある独特の渋み。
しかし、それを生み出している「タンニン」という成分には、鉄分と結びつき、体への吸収をブロックする性質がアリ。
その結果、貧血の原因を作ってしまいます。
かく言う私も、実は貧血気味なのに、緑茶をがぶ飲みし、症状をこじらせていた女子の一人。
健康診断の時にお医者さんにしっかり怒られました(泣)。
なので、普段から貧血気味・・・という方、症状悪化を防ぐためにも緑茶はできる限り控えて!
代わりにタンニンを含まないほうじ茶や、ハーブティーを楽しむようにしましょう。
ちなみに私のおススメは、カモミールティー。
気分を落ち着けてくれるし、さっぱりした味と香りが気分転換になるので、イイですよ。
2.カフェインで睡眠の質が落ちる
緑茶はカフェインを含む飲み物。
なので、飲み過ぎると、夜の睡眠の質を落としてしまう危険性があります。
玉露1杯(150ml)には、150mgのカフェインが含まれていますが、1日250mg以上のカフェインを摂ると睡眠の質が悪化してしまう危険性があるのだとか。
ですので、寝つきが悪くて・・・という方、2杯以上は飲まない方が無難。
少なくともペットボトルがぶ飲み!などということは絶対やめましょう。
3. 交感神経を刺激し、無理に興奮状態を作ってしまう
緑茶やコーヒーを飲むと、気分が上がりませんか?
それは、カフェインによって、自律神経の中の交感神経が興奮状態になっているからです。
交感神経は、活動的な働きをする神経。
活動しているとき、緊張しているときなどに働く神経です。
なので、この交感神経が興奮状態になっているということは、脳や体がフルに働いているということ。
これが一時的なものであればいいのですが、長時間続くと、体も心も休むことができず、イライラする、気分の浮き沈みが激しくなる、体がだるくなるなどの症状を引き起こしてしまいます。
なので、特にうつ病や自律神経失調症、パニック障害と診断されている方は、緑茶は避けるようにして!
健康な方も、気合を入れるためのがぶ飲みは、体と心を酷使するのと同じことになるので、絶対やめましょう。
4.尿路結石を引き起こすことも
脇腹や背中に激痛が起こることで知られる尿路結石。
結石の成分はさまざまですが、その1つに「シュウ酸結石」というものがあり、シュウ酸とカルシウムが結合してできています。
実は緑茶は、このシュウ酸を含む飲み物の一つ。
玉露100mlあたりにおよそ60mgのシュウ酸が含まれています。
とはいえ、普通に飲んでいる限りはそれほど心配ないそうですが、1日に何杯も飲んだり、毎日500mlのペットボトルを一気飲み!なんていう方、結石のリスクを高めてしまうので注意して!
大量に飲んでしまった~などという場合は、カルシウムをとることでリスクを回避することが可能。
シュウ酸とカルシウムはバランスよくとっている限り胃腸で結びつき、便として排出されるそうなので、今日は結構緑茶を飲んだな~という日は、乳製品や小魚を積極的に摂るようにしましょう。
5. 冷え性を悪化させる
実は東洋医学の見地からすると、緑茶は体の熱をとる飲み物。
実際、緑茶に含まれるカフェインには利尿作用があり、尿と一緒に体の熱が排出されてしまうことがわかっています。
なので、夏場ならまだしも、冬にがぶ飲みすると冷え性を悪化させる原因になるので注意して!
一日数杯を楽しむ程度ならともかく、ペットボトルをがぶがぶ飲むのは即刻やめましょう。
おわりに
いかがだったでしょうか?
私のお伝えした緑茶の効能と副作用についての記事、あなたのお役に立てれば幸いです。
調べてみて実感したのは、何事も「過ぎたるは及ばざるがごとし」ということ。
効果があるのは確かですが、そればかり期待してがぶ飲みするのは危険です。
賢く、おいしく緑茶と付き合って、健康&美容のレベルアップを目指しましょうね!
[Writer:けい]
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