15Feb
ひざ痛や腰痛、肩こり、偏頭痛など、ありとあらゆる体の不調の原因を引き起こす外反母趾。
かく言う私も、これに長年悩まされてきたうちの一人。
足の親指が内側へ曲がり、付け根の関節が外側に飛び出しているため、靴を履くとその部分が当たってかなり痛いことに。
革の固い靴だと、赤く腫れたり、靴擦れ状態になってしまうので、結構つらい思いをしてきました(号泣)。
一体、この外反母趾、何が原因で起こるのか。
そこには、実は日頃の歩き方が大きく関わっています。
というわけで、ここでは、私の二の舞にならないように(泣)、外反母趾の原因となる歩き方についてお伝えしていきますね。
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何が原因?外反母趾
1.足に合わない靴
まず、歩き方以前に、外反母趾の原因として、最初に考えられるのが、足に合わない靴。
ここが間違っていると歩き方を直しても意味がありません。
特に要注意なのが、ハイヒール。
普通の靴の場合、踵と足先にバランスよく分散させられるはずの体重が、ハイヒールでは足先に集中(4㎝ハイヒールなら約1.5倍、9.0cmヒールなら約3倍)しかも、ハイヒールの先は細くなっているため、親指が付け根で「くの字」に曲げられてしまううえ、本来足指に備わっているはずの踏ん張る力を制限。
その結果、足指の筋肉が衰え、足の親指が内側に曲がったり、足のアーチが崩れて偏平足になるなどの症状を引き起こしてしまうのです。
なので、自分は外反母趾かも~、と自覚している方は、ハイヒールは避けるのが無難ですが、仕事などの都合で履かなくてはならない場合は、できる限り足に負担をかけないものを厳選して!
具体的には、
- ヒールが低く、ストラップのあるデザイン(足が前に滑らない)
- 立った時にも指先にゆとりがあり、指が動く
という基準を満たすものがベターですが、仕事が終わったら、即、つま先にゆとりのしっかりある、低いヒールの靴を履き替えるなどして、負担をかける時間をできる限り短くするのが賢明です。
その他、ゆるい靴やパンプスなど、「脱げやすい靴」も、無意識のうちに足の指を上げたり、指を縮めて歩いてしまいがちなので、親指の付け根が出っ張るタイプの外反母趾を引き起こしてしまいがち。
靴を買う場合は、大きさもデザインも、足の形に合ったものを選ぶようにしましょう。
自信がない~という方、デパートなら、最近は「シューフィッター」といって、自分にあった靴をアドバイスしてくれる店員さんが常駐していることが多いので、相談してみるとかなり参考になりますよ。
と、このように、外反母趾を防ぐためには、まず足に合った靴を履くことが重要なのですが、次に注意したいのが歩き方。
正しい歩き方なんて、意識したことな~い、という方、結構多いと思いますが、実は普段の歩き方が外反母趾を引き起こすこともあるのです。
というわけで、次は、外反母趾の原因となる歩き方とその改善法についてお伝えしえいきますね。
2.歩き方
まず、外反母趾になりやすい歩き方の特徴として、足の指を十分に使わない「ぺたぺた歩き」(ペンギンみたいな歩き方です)が挙げられます。
特に親指で地面を蹴りださず、指の付け根付近で地面を蹴ってしまっている方、要注意!!
足指を使わないので、足指まわりの筋肉が衰えてしまい、外反母趾が進行。
また、歩く際の衝撃が足の指の付け根部分にダイレクトに伝わるため、親指の骨が外に出っ張るタイプの外反母趾(仮骨性外反母趾)になってしまう危険性もあります。
かく言う私も、「ペタペタ歩き」でトラブルを引き起こしてしまった一人。
ダイエットのためにウォーキングを始めたのはよいのですが、歩く時間と速さには気を付けたものの、歩き方そのものにはほとんどと言っていいほど無関心。
それがたたって、足の親指の付け根に激痛が走るというトラブルに見舞われ、外科のお医者さんに相談したところ、足の親指が外に出っ張って大きくなる「仮骨性外反母趾」であることが判明。
親指の付け根を強く地面に当てるような歩き方をすることが原因で起こる外反母趾なのだそうですが、痛いのはもちろん、お気に入りの靴が履けなくなるなど、いろんな意味でイタイ目にあいました(泣)
なので、外反母趾を防ぐためにも、歩くときには、足の親指をきちんと使って足を踏み出す習慣をつけるのが重要。
具体的には、
- かかとで着地してから
- 足の外側→小指の付け根→薬指→中指→人差し指→親指へと重心を移動
- 足の親指で地面を蹴る
という歩き方が理想です。
ただ、私もそうだったのでよくわかりますが、この歩き方、足の指に力や柔軟性がないと結構しんどいもの。
なので、これまで歩くときに足の指なんか、意識したことなかったよ~(泣)という方、まず足の指の力と柔軟性を鍛えるトレーニングから入るのがおススメ。
私が外科のお医者さんから教えられたのは、タオルをたぐり寄せるというトレーニング法。
はだしで椅子に座り、床にタオルを置いて、その上に足をのせてタオルを足指でたぐり寄せるようにする方法なのですが、足の指をしっかり動かすことができるので、かなり効果アリ。
片足で10回程度を2セットぐらいをちょうど1年ほど続けているのですが、足の指を意識しながら歩くことができるようになりました。
また、意外に見過ごされがちですが、つま先をちゃんと前に向けて歩かない内股歩きも外反母趾を悪化させる原因なので、気を付けて!
内股歩きだと、足を蹴りだすときに、親指ではなく、小指側で蹴りだしてしまいがちに。
その結果、指の骨をつなぐ靭帯(じんたい)や足の指の筋肉が弱ってしまい、外反母趾や内反少趾(足の小指が内側に曲がる症状)を引き起こしてしまいます。
なので、自分は内股だわ、という自覚のある方、歩くとき、つま先は前に向けるように意識して!
どうもその歩き方、疲れる~という方は、内転筋(太ももの内側の筋肉)や、お尻の筋肉が弱っていることも考えられるため、この2つの筋肉をしっかり鍛えることをおススメします。
あと、猫背気味の方も、蹴りだす動作が小さくなり、しっかり親指で地面を蹴って歩けなくなってしまうため、要注意。
意識して背筋をしっかり伸ばし、足の指全体で地面をつかむようなイメージで、大股で風を切るようにして(笑)堂々と歩きましょう。
おわりに
いかがだったでしょうか?
私のご紹介した外反母趾の原因となる歩き方、同じように、足のトラブルに悩まされているあなたのお役に立てれば幸いです。
外反母趾は確かにつらいけれど、これは日頃何気なく行っている歩き方を矯正する一つのチャンス。
正しい歩き方を身に着けて、外反母趾やそれが原因で起こる体の不調も、しっかりばっちり治しましょうね!
[Writer:けい]
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