29Oct
「この人いい人なんだけど、口のニオイがね~」
なんて人の印象や好感度にも大きな影響を与えてしまうのが口臭。
かく言う私も、口臭が気になる一人。
ガムや歯磨きでケアはしているけれど、特に寝起きや空腹時には自分でも気になることも。
有効な解決策はないかな~と悩んでいます。
というわけで、ここでは、お口のニオイが心配なあなたのために、口臭の原因と対策について、できる限り詳しくお伝えしていきますね!
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目次
気になる口臭!その原因とは?
1.口の中に原因がある場合
まず、口臭の原因として最も多いのは、口の中のトラブル。
大きく分けて、
- 食べ物の食べかす
- 歯垢(プラーク)
- 舌の汚れ
の3つが考えられます。
中でも、口の中に残った食べかすがトラブルを引き起こしているケースが多いです。
歯の間や虫歯の穴の中などに入り込んでしまった食べかすは、細菌によって分解されて、腐った状態に。
考えただけで汚い話ですが(泣)、これが強い口臭を引き起こしてしまいます。
次に2つ目は、歯垢(プラーク)。
歯垢とは、歯の表面にくっついている白色や黄白色のネバネバした物体のこと。
その正体は口の中にいる細菌とその代謝物のカタマリですが、これが歯や歯茎に残ったままになってしまうと、歯茎が炎症を起こし、出血や膿(うみ)を出してしまうことも。
ひどい場合には、歯茎のタンパク質が細菌によって腐ってしまうこともあるらしいのですが(怖)、これもひどい口臭の原因になります。
そして3つ目ですが、歯だけではなく、舌が口臭の原因になることも。
特に大きくかかわっているのが、「舌苔(ぜったい)」と呼ばれる物質です。
舌苔とは、舌の表面についている汚れのこと。
舌の表面や、舌乳頭(舌の表面にある小さなイボイボ)の間に付着した細菌、食べかすなどからできているかたまりで、たんぱく質を多く含むのが特徴です。
これ自体は特に問題ないし、うっすらと白くついているぐらいなら大丈夫なのですが、異常に繁殖してしまうと、口臭の原因に。
特に白く分厚い舌苔は体調不良のサインでもあるので、要注意です。
2.便秘が原因の場合
意外ですが、女子の大敵・便秘も口臭の原因の一つ。
というのも、腸に老廃物が溜まると、まずそこから悪玉菌が増殖。
その結果、腸の中には、アンモニアなどイヤなニオイのもとになる成分が溜まっていきます。
それだけならまだしも、こうした悪臭成分は腸の壁に吸収され、血液に乗って全身を循環!
最終的には汗腺や口から漏れ出し、ひどい口臭を引き起こしてしまうのです。
3.生理的な現象で唾液が減って起こる場合
1.2に比べたら、それほど深刻ではなく、誰にでも起こりうるのがこのタイプの口臭。
具体的には、寝起き、ストレスを感じた時、お腹がすいている時に発生する口臭です。
というのも、唾液には、口の中にある細菌を流す作用がありますが、これらの時にはその分泌量が減少。
その結果、普段は一定量に保たれている細菌が増殖し、においのもととなるガスを発生→口臭を引き起こしてしまいます。
また、女性の場合は、生理中や妊娠中など、ホルモンバランスが変化する時期に、唾液の量が減り、口臭がキツくなることもあるのだとか。
かく言う私も、このタイプ。
何か、口臭がキツいような気がするな~と思っていたら、生理が始まっていたというパターンが結構多いので、確かに関係はあります。
4.食品による臭い
食べ物が口臭の原因となるパターンも結構アリ。
その仕組みは大きく3つに分けられます。
1つ目は、食べ物に含まれる成分が体内でニオイのある成分に変化し、口臭となるパターン。
ニンニク、たまねぎ、ニラ、らっきょうなどがこのタイプです。
これらの食物が引き起こすニオイは、「アリイン」と「アリナーゼ」いう成分が原因。
アリインもアリシンも実はそれ自体は無臭。
しかし、それが含まれている食物を切ったり、すりおろしたりすることで、アリナーゼと反応し、アリシンという成分に変化し、これが独特のニオイを発揮します。
厄介なのは、このニオイがしつこく続くということ。
場合によっては、1~3日くらい(!)続くこともあるし、ガムなどでも簡単に抑え切れない(泣)。
食べる時には、かなり注意が必要です。
2つめは、カレーやタバスコなどの刺激物、また塩分や糖分の摂りすぎが原因となっている場合。
これらの物質を摂り過ぎると、口の中の水分が減り、口内が一気に乾燥。
その結果、細菌が繁殖しやすい状態になります。
そして3つめは、その食べ物自体が強い臭いを持っている場合。
納豆やチーズなどがこれに当てはまりますが、このような食べ物は、食べてから20~30分もすれば、唾液の浄化・消臭作用でほとんどなくなる場合が多いです。
なので、唾液が正常に分泌されてさえいれば、それほど気にする必要はありません。
・・・と、ここまで大まかに口臭の原因について書いてきましたが、では、この口臭、どうやって直したらいいのか?
ここからは、その対策法について、口臭原因別にお伝えしていきますね!
キツイ口臭を解決!有効な対策とは?
1.歯磨き&舌磨き
まず、口の中が原因の口臭は、正しい歯磨き法で口の中の汚れをしっかり落とすのが先決。
特に気をつけなくてはならないのは、歯ブラシを使うときの力加減。
汚れを落とそうとすると、ついゴシゴシやってしまいがちですが、それをやるとブラシの毛が広がってしまうことに。
ブラシの毛が広がると、歯に毛先が当たらなくなるため、肝心の汚れが落とせなくなってしまうので要注意です。
また、歯ブラシを小刻みに動かし、丁寧に磨くようにするのも、かなりの注意ポイント。
イメージとしては、歯を1~2本ずつ磨く感じ。
そうすることで、歯と歯の間や歯と歯茎の間など、歯垢が溜まりやすい場所の汚れもしっかり落とすことができます。
とはいえ、そこまでやる自信がない~,という方には、デンタルフロスや歯間ブラシがおすすめ。
私もこちらの↓歯間ブラシを使用。
ゴム製なので、歯茎を痛めることもなく、歯ブラシの毛が行き届きにくい部分の汚れもしっかり落としてくれます。
あと、舌苔に関しては、さほどひどくない場合は、自力で簡単に解決が可能。
1つめが、舌を上あごに押し付けて、舌表面をゴシゴシとこするという方法。
歯医者さんに教わった方法ですが、この方法なら、舌を傷つけることなく、舌苔を取り除くことができます。
あと、意外ですが、ハチミツをなめるという方法も、かなり有効なのだとか。
方法は非常に簡単で、ハチミツ1すくいを舌に載せて転がすだけ。
ハチミツの持つタンパク質を溶かす効果で、舌苔も溶かすことが可能なのだそうです。
あと、調べたところ、舌ケア専用のブラシもあるみたい↓
ご興味がある方は、一度試してみてもいいかもしれません。
ただし!くれぐれも注意してほしいのは、ゴシゴシとこすり過ぎてしまうこと。
これは舌の表面を傷つけてしまい、最悪、味覚センサーも傷めてしまうのでアウト!
また、舌苔を取りすぎてしまうと、逆に口臭がひどくなってしまう場合もあるので、くれぐれも注意してください。
2.腸内環境を整える
便秘による口臭は、何よりお通じをよくすることで改善可能。
そのためには、腸内環境を整えることが重要です。
そこでお役立ちなのが、食物繊維を多く含む食品や、優れた善玉菌を多く含む発酵食品。
食物繊維を多く含む食品としては、
- 野菜類
- 果物類
- 豆類
- キノコ類
などがおススメ。
ただし、食物繊維には、不溶性食物繊維(水に溶けないタイプの食物繊維。水分を吸収して膨れ、腸の動きを促す)と水溶性食物繊維(水に溶けるタイプの食物繊維。便を柔らかくする)の2タイプが存在。
水溶性食物繊維はどんな便秘のタイプにも有効なのですが、特にストレスなどが原因で起こる「痙攣性(けいれんせい)便秘」の場合、不溶性食物繊維を摂りすぎると、悪化してしまうことも。
自分の便秘タイプに応じて、合う食物繊維を多めに摂るといいでしょう。
よくわからなければ、水溶性のものを摂っておけばそんなに心配ないかと。
あと、発酵食品としては、
- ヨーグルト
- お味噌
- お漬物
- チーズ
- 納豆
などがおススメ。
これらの食品には、乳酸菌やビフィズス菌、納豆菌など腸内環境にお役立ちの善玉菌が多く含まれています。
ただし!注意してほしいのは、体質やその時の腸の状態によって、乳酸菌にも「相性」が変わってきます。
1~2週間ぐらい毎日食べてみて、便の調子をチェックしながら、自分に合うものを見つけてみて下さい。
あと、いくら腸内環境改善に役立つから~と言っても、摂りすぎは禁物。
特に納豆とチーズは、上の3で紹介したニオイのキツい食品に入るので、要注意!
かえって口臭を悪化させてしまった~なんてことにもなりかねないので、くれぐれも食べる量&タイミングには気をつけて摂るようにしましょう。
3.口をすすいで水を飲む
上の3で紹介した生理的口臭を解決するために、有効なのがこの方法。
唾液の量が少なくなり、口の中に菌が多くなっている状態なので、これだけで、においはほとんど気にならなくなります。
とはいえ、出先などで、水が手軽に飲めない時って、結構ありますよね。
そんなときは、自分で唾液を分泌させることで解決が可能。
どうすればいいのかというと、
- ガムを噛む
- 舌を上下左右に動かす
- レモンや梅干しなどの酸っぱいものを想像する
などの方法があります。
私はよくガムを噛むようにしています。
自分に合った方法を探して、いろいろ工夫してみましょう。
4.食べ物による口臭解決は工夫次第で
食べ物が原因の口臭は、タイプ別の対処法が必要です。
まず、ニンニクやタマネギなど、食べ物に含まれる成分が体内でニオイのある成分に変化し、口臭となるパターンは、食べる前か、その食べ物と一緒に牛乳を飲むのが効果的。
というのも、牛乳に含まれるタンパク質が、ニオイの元となるアリシンを包み込み、口臭の発生を防いでくれるからです。
また、消臭効果のあるポリフェノールが多く含む食材と一緒に食べるのも効果があるのだとか。
果物ではリンゴ、野菜ではパセリ、ほうれん草、ごぼう、ウドなどがこれにあたりますが、特にリンゴには、ポリフェノールに加え、ニオイの発生を防ぐ酵素も含まれており、口臭解消にはうってつけの食材。
これから人と会うのに、気になるなあ・・・などという時には、是非試してみてください。
これに対し、 刺激物や塩分・糖分の摂りすぎが原因となっている場合は、何より食べる量を見直すことが大切。
全く食べてはいけない!のではなく、あくまで摂る量を減らすように注意するだけでも口臭はマシになるはずです。
とはいえ、つい食べ過ぎてしまった~!っていうとき、ありますよね。
そんな時は、口の中が乾かないよう、水分をこまめに摂るようにしましょう。
おわりに
人の印象も大きく左右するため、悩んでいる方にとっては非常に大きな問題である口臭。
ここでは、
- 口の中に原因がある場合
- 便秘が原因の場合
- 生理的な現象で唾液が減って起こる場合
- 食品による臭い
の4つに分け、それぞれの原因に応じた対策をお伝えしてきましたが、悩んでいるあなたのお役に立てれば幸いです。
ただし!注意してほしいのは、口臭には深刻な病気が隠れていることもあるということ。
副鼻腔炎といった耳鼻科系の病気から、糖尿病・肝硬変など内臓系の病気が拘わっていることもありうるので、どうも体調が思わしくない・・・という方は、一度お医者さんに相談してみてください。
それ以外の健康体の方であれば、上にご紹介した方法で改善されるはず。
口臭をスッキリ解決して、毎日をさわやかに過ごしましょうね!
[Writer:けい]
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